成田で時間が余ったら近隣にお出かけしよう!生ける廃墟東成田駅編
成田空港で時間が終わったらスマホで時間を潰さずお出かけしてみよう!
成田空港で時間が余ることって、結構あると思います。
関東圏の方だと「え?」と思う方も多いかもしれませんが、成田は交通の便があまりよくありませんから、早めの便だとどう頑張っても間に合わない場合が多く、地方から海外に向かう際や、最近増えたLCCの早朝便などの為に、前乗りする方の人口割と多いんですよね。
私も都内の東側に住んでいて、遠くはありませんが、楽する為に、前の日の夜にイブニングライナー(スカイライナーが1,400円で乗れる夜限定のお得列車)で向かい、次の日の早朝便で出かける事があります。4000円払えば朝5時起きしなくても良いと言うのですから、個人的には十分価値があると思っています。しかも、スカイライナー分を考えると実質3000円です。
地方からの前乗りの際は都内で観光を楽しむ方もいるとは思うのですが、折角空港周辺という、生活圏から離れた所に足を運んでいるので、成田空港周辺で余った時間楽しんでみませんか?
ちょっと空いた休日が1日あったので、成田空港周辺でサクッっと楽しめそうな所を1日で3箇所+1箇所おまけの計4箇所巡ってきましたのでご紹介したいと思います!
暇人が頑張って1日で回れたので、その中から1箇所チョイスして楽しめば、前乗りで余った時間にちょうどいいんじゃないでしょうか。
お出かけシリーズ第一弾。東成田駅
お出かけシリーズ第二弾。飛び立つ飛行機が見えるさくらの山公園編
お出かけシリーズ第一弾。東成田駅
東成田駅って?
なにそれ?って方が殆どだと思います。
東成田駅は京成電鉄と芝山鉄道が管轄する共同使用駅で「旧成田空港駅」です。場所も成田国際空港の敷地内にあります。
1978年に成田空港の最寄り駅として、「成田空港駅」として開業しましたが、1991年に現成田空港駅が開業した際に、「東成田駅」に名称が変更されました。新駅開業と共に、空港駅としての役割は新駅に譲っています。
1・2番線は特急・スカイライナー専用ホームでしたが、現在は閉鎖され、立ち入り禁止となって居ます。
現在は、現成田空港駅よりも職場が近い空港内の勤務者が通勤に使われる事がメインの用途となって居ますが、地下通路とターミナル連絡バスにより、第二ターミナルと接続しており、旅行客も使用可能です。
なお、今回紹介する、暇な空き時間の生ける廃墟ツアーといった用途以外として、現成田空港駅ではなく、東成田駅で下車すると、料金が70円安くなります。運賃が地味に安くなります。あとは、空港から帰る際は東成田から乗れば100%確実に座れます。上野に行く本数はめちゃくちゃ少ないですが。朝夕にしかありません。
以前はLCCに間に合うための、最も早い始発が東成田と言うメリットがあったのですが、京成電鉄の企業努力により、05:10成田空港着のダイヤが増発されたため、このメリットは消えました。
よって、ツアー以外の用途は70円安くなるだけです。
東成田駅にはどうやって行くの?
成田空港第一、第二、第三ターミナルから向かう場合
一番簡単なのは各ターミナルから出ている、無料のシャトルバスに乗ります。
空き時間に生ける廃墟を見学に行くのには一番お手軽でピッタリです。ほぼ歩く必要ありません。
成田空港に行った際に見たことある方、乗ったことある方多いんじゃないでしょうか。黄色で凄く目立ちます。無料です。
バス停や、公式Webサイトに置いてある路線図なんですけど、真ん中上の「東成田駅」の表示今まで気が付いてました?
絶対目に入っているはずなんですが、スルーしている人が99.9%だと思います。
私?何度も利用してますが勿論スルーですよ笑
バスの存在ググってから知りましたから笑
第一ターミナルの場合は中央口C1の前の6番バス乗り場から出発します。
どのルートに乗っても東成田駅を経由しますから、途中で降りればOKです。
基本的には東成田駅には停まらないので、降車ボタンか運転手さんに一言伝えましょう。
第二ターミナルの場合は少しわかりにくい。3か所あるからです。
1番→東成田駅にはいきません。
8番→東成田駅に行きます。
18番→東成田駅に行きます。
基本的には東成田駅には停まらないので、降車ボタンか運転手さんに一言伝えましょう。
第三ターミナルはさらに判りにくい。同じ乗り場で行くのと行かないのがあります。
第一、第二、第三、東成田駅全部行く便に乗りましょう。
第二ターミナル行きは間違いです。
基本的には東成田駅には停まらないので、降車ボタンか運転手さんに一言伝えましょう。
東成田駅の乗り場は出口から若干離れており、バス停そのものが少し判りにくいです。下のレポートで詳しく書いてますので、写真をご覧ください。
京成線で(京成成田から)向かう場合
今回私が家から向かったルートなので紹介します。直通列車もなくはないのですが、基本京成成田駅で乗り換えとなります。
京成線で成田空港方面へ普通に向かい、京成成田駅で降ります。
乗って来た電車は成田空港行きなので、乗っていれば成田空港に行くのにわざわざ降ります。当然、時刻表は成田空港行きを表示しています。
東成田駅に行くためには、次の芝山千代田行きに乗ります。
東成田駅周辺の路線図はこうなってます。
昔は下の路線のみでした。スカイアクセス線ができたためメインルートは上となっています。東成田駅含めて、下の路線はあくまで芝山鉄道線のために残っている感じですね。
芝山鉄道と芝山千代田もそれはそれで楽しいのですが、今回は行かないので次回行った時記事にしますね。
ホームで路線図みてると電車はすぐ来たのですが、中に乗っている人はほぼ降り・・・
ガッラガラでした。
空港アクセス可能な鉄道とは思えませんが、この先には生ける廃墟駅と日本一短い営業路線のローカル線しかありませんからやむ得ません・・・。
東成田駅の構内を歩いて見る
東成田駅につきました。
生ける廃墟駅とはいえ、この看板は新しい。比較的綺麗です。
ここから先は芝山鉄道で、東成田駅も共同管理駅のはずですが表記上は京成だけです。
現役の駅なのですが、降りた瞬間から空気が廃墟によくある埃っぽさ。
地下で2面4線の大型駅。
大量の旅客が居たことの証明です。
旧成田空港駅だった時代は、特急スカイライナーが何本も発着し賑わってた駅であり、構内も余裕を持って作ってあります。
標準軌なのも相まって、どことなく上野駅の地下新幹線ホームの感じがする。
あそこも上越新幹線新宿駅が計画通りに出来て、重要度が下がって居たらこんな感じになってたんだろうか。
ベンチが普通に見えますが、会議室の長机の天板を貼りつけたような、あまり見ないベンチです。
誰も使ってないし室内なので年数の割に綺麗。
タイルを張って居ないので、最近の駅っぽくない暗さです。
広告スペースには、全国のお祭りの写真が並んで居ました。
当時日本に降り立った外国人への宣伝だったのでしょうか。
芝山千代田駅に延々続きます。
ちなみに東成田駅を出た後の芝山鉄道区間は、警察官が常に乗車する警戒区域となります。
そして反対ホームの奥に不気味に残る看板。
これを見に来ました。
「なりたくうこう」の文字
旧成田空港駅だった時代の名残がずっとあります。
このホームが旧特急ホーム。スカイライナーの終着点でした。床タイルが綺麗に貼られており、昔はこうだったとか。
下でコンコースの写真を紹介して居ますが、この反対のホームには入れません。
別タイプの駅名標。ベンチがありますが、ホームは閉鎖され座る人は居ません。
階段を昇り、コンコースに出ます。
特急ホームが閉鎖されている様子がわかりました。階段やエスカレーターを塞いでるのではなく、駅そのものを半分にして居ます。
この壁の向こうに旧特急ホームとスカイライナーの券売機があったのでしょう。
壁の向こうに行ける日は来ることは無いでしょう。
超大型巨人でも待ちましょうかね。
出口(改札)までの長いコンコース。
大量の人が通る大型駅の作りですが、人は居ません。
手書き。
東成田駅になってからの物だと思いますが味があります。
改札を抜けると・・・。
すぐ右手に巨大な地下通路があります。
バスや電車でのアクセスを書きましたが、実は第二ターミナルに歩いて行けます。
と言うか、東成田駅に訪れる人はどちらかと言うとこの通路を通ることが多い様です。若干の料金を節約する始発組の人はターミナル連絡バスがまだ運行して居ない時間ですし、そもそもこの通路を歩きたい人も多いようです。
500メートル。
延々と続きます。
今回は地下道でのアクセスでは無いので、入り口まで。
今度歩いて見ますかね。
駅構内。
昔は賑わって居たのでしょう。
黄色い壁は駅を半分に分断してる東成田駅になってからの物なので、当時はこの倍の広さがありました。
あまり高い壁では無いので覗き見。
ちょっとカメラを離すと網が写りますが・・・・
近づけると網が写らなくなります。
壁の向こう側です。
駅を半分にしてあるだけなので、何もありません。何もありませんが、壁に何かかかってました。
拡大。
むかーし昔の路線図。日暮里と成田が一直線ですね。
違う面の壁の中。
色々なものが残置されて居ます。
ベンチや昔駅で営業して居たであろう喫茶店の看板などが、時が止まったまま壁の向こうに置いてあります。
スカイライナー専用入口なんて看板もありますね。
暗くて分かり難いですが、天井にもスカイライナー入口→とあります。
大きなタイルアート。
大型駅であった事を物語っています。
メイン階段。
飛行機に乗る旅行客はこの階段を上り、当時は現在の第1ターミナルしかなかった成田空港まで、成田空港交通により「有料の連絡バス」に乗って居ました。
空港に着いたのに有料バスに乗らなければターミナルへ行けなかったのです。
ペリカン便がゆうパックに統合されて何年経ちましたっけ・・・・。
※調べたら2008年でした。
外に出るとメインの駅舎がありました。
ここには第4ゲートと呼ばれる検問があり、検問を受けたのち乗客たちはターミナルへ向かいました。目の前はロータリーとなって居て、昔はターミナル連絡バスやタクシーが来て居た事を彷彿とさせます。
ガラスで囲われた地下に入る階段のみの駅舎が、札幌の地下鉄を彷彿とさせます。あれは寒さ対策ですが。
反対側から見るとロータリーの様子が見てとれます。
目の前には封鎖された別の入口。
駅の中の壁で区切られた先に繋がってたのでしょう。
先ほどの地下の絵の所に戻り、現在メインとなっている出入り口に向かいます。
先ほどの出入り口からターミナルまで歩いても良いのですが、折角なのでターミナル連絡バスに乗りましょう。
薄暗い通路を歩きます。
写真確認してて気づきましたけど、ポスターこえーよ・・・・
この通路とポスターで急に電気消えたら多分ちびる。
階段を上ると、物々しい看板が見えて来ます。
現在のメインの出入り口である第5ゲートです。少し前まで検問と持ち物検査が行われて居ました。
国際空港の入り口とはとても思えません。
うーん渋い。
ところどころ修正がありますね。
第5ゲートの内部。
昔はここで検問と手荷物検査を行なっていましたが、今は警備員の方が立っているだけです。
第5ゲートを出てすぐバスの案内がありました。
わかりやすいのですが、ここから少し歩きます。
振り返ると駅看板がありました。
とても空港ターミナル駅の入り口とは思えません。
かろうじて背景に貨物機がいるあたりが街中ではない事を示して居ますが・・・。
同じように黄色い看板を発見。
このバス乗り場の案内看板を辿れば、迷うことはありません。ただちょっと距離あります。
最後の角を看板に従って曲がります。
バス停ありました!
看板なかったら絶対にわからないだろうな・・・地味です。
「東成田駅→」の看板が素っ気無さすぎます。
バスは7分間隔のルートと15分間隔のルートが同時に運行されているので、5分も待てば来る感じです。私は2〜3分しかまたなかったかな?
バス来ました。
東成田駅で降りるときはしっかりアピールする必要がありますが、乗るときはちゃんと見つけて停まってくれます(当たり前)。
5分程度乗車して第二ターミナルに帰って来ました。
まとめ
今回は家から鉄道でアクセスしてるので、少し大掛かりでしたが、空港内からの散策なら30分もあれば十分です。
1時間程度暇だな。と思った時スマホで時間を潰さず、生ける廃墟を見に行って見ませんか。30年間時止まった様子と成田闘争の歴史が少し感じられますよ。
次回はさくらの山編です。